東京タワーと似顔絵の歴史

6月9日(木)、テレビ東京「カンブリア宮殿」ご覧頂きましたでしょうか?

東京タワーの紹介の中に、似顔絵も紹介されました。
ちばけいすけが取材されました。


「創業時から人気の似顔絵描き」「たった20分で一生の宝物に」と、

嬉しいキャプションを付けて頂き、ありがとうございます!
 
ちょうど真ん中にスポンサー企業名がかぶさって…
ちばさんも、作画工程も見えそうで見えない。
 
…じらしますね〜。にくい演出ですね。
画面中央から目が離せません。
そして、やっと仕上がりの画面!

ちばさんによる似顔絵が画面に映りました!

スタジオに呼ばれたのは、TOKYOTOWER社長 前田伸さん。
2005年から、東京タワーの社長に就任されています。
(チームタワーズが入る、少し前ですね)
 
 
番組内では、「昭和レトロ」な部分として昔ながらのお土産屋さん→占い→似顔絵という流れで紹介されました。
 
前田社長!
「大切に保存をしていきたい」、
そのお言葉、信じています!
今後も末永く、東京タワーに似顔絵コーナーを存続できるよう頑張りますっ。

番組内では、現在の東京タワーの様子に加えて
「復興の象徴」としての、過去の東京タワーの写真やエピソードも出ていました。

昭和時代、東京タワーは特撮番組の中で何度も怪獣に壊されたりしていましたが、
近年はブランド管理をしているため、
「東京タワーを勝手に壊すことはできない」
そうです。
 
 
前田社長「次から次へと、みんな壊しすぎる」
(モスラの幼虫がタワーで蚕になったこともありましたねえ…)

現実に東京タワーを何度も襲った「ピンチ→復興」のストーリーも、いくつか紹介されました。

まずは、戦後の復興。
「戦後に解体された、戦車や武器の鉄が鉄骨になり使われた」とか、
「タワーを作った職人は、命綱なしで数百メートルの高さの鉄骨の上を移動して作業した」という話は、たまに紹介されますね。

その後も
2011年に東日本大震災で休業になったり、電波塔としての役割を「スカイツリー」に譲る事になったこと、2020年からの新型コロナ問題で休業、入場者が激減したこと。

番組では、そこから「近くに住んでいる人に東京タワーに来てもらうための様々な工夫」を取り上げていました。(その辺は、TVer でどうぞ!)

番組の冒頭では「創業時から人気の似顔絵描き」とご紹介いただきましたが、現在、東京タワーで似顔絵屋さんを営業している「チームタワーズ」が誕生したのは、2006年です。

東京タワーの似顔絵コーナーは、タワーが開業した3年後の1961(昭和36)年から始まったそうです。

昔から東京タワーで似顔絵を描いていた大先輩の漫画家グループ「漫画協団」さんは 2020年の2月末でタワーから撤退しました。

「漫画協団」創業時のメンバーは、もう生きていらっしゃる方はいないと思いますが、
その「漫画協団」のメンバーで、2020年に撤退するまで長年、東京タワーで似顔絵を描いていた長老・泉ゆきを さんが先日、他界されたと人づてに聞きました。

TV番組の取材で香取慎吾さんの似顔絵を描かせてもらったとか、東京タワーでは何度も場所を移動されたとか、親交のあった漫画家・水木しげるさんの話、収入が少なくなったら、大根とか野菜の種を買って(100円ショップで売ってる)、育てて食べればいいさ…、というような、色々な話を伺いました。「心はいつも(種田)山頭火」な方でした。 
 
きっとあの世で、水木しげる先生や先に逝かれた漫画家仲間の方と会っている事でしょう。
「漫画協団」さんだけでなく、私達「チームタワーズ」も、もう1つの似顔絵グループ「素工房」さんも、新型コロナが上陸してきたばかりの2020年2月末に東京タワーを撤退しました。
その後、連休の時のイベントとして似顔絵の復活が決まるも、緊急事態宣言が出されてタワーが休業になったり、昔ながらのお土産屋さんも次々と閉店となり、改装が始まって場所を移動になったり…色々あって、今に至ります。

メディアでは紹介される事がないであろう、東京タワーのマイナーな歴史や似顔絵コーナーの歴史については、また思い出して書きたいと思います。

今の営業場所、フットタウン2階・エスカレーター奥の所に来て(場所移動はありましたが)、1年半が経ちました。まだ油断はできませんが、3年ぶりに、やっと規制のないゴールデンウィークを迎え、少しずつ、イベントやお客様も戻ってきています。今年は修学旅行生や校外学習の子供達の賑わいも、久しぶりに戻ってきています。

記念日の方も、そうでないブラリ旅の方も、プレゼントにも似顔絵を!ご来店をお待ちしています。

※人数が多い場合や、ご希望の方は、その場で写真を撮って描く場合がございます。時間に余裕をもって、早めにご来店いただけますと、より良いものがお渡しできます。
 (文・高橋エツコ)

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